心に残るクリスマス | ベサニー・キリスト教会

心に残るクリスマス

一番心に残るクリスマスとは、1968年のクリスマスかも知れない。甘えんぼで母親べったりの私は8歳の時だった。ある日その母親は急に私の前から消えてしまい、多感な私の心に大きな不安が走り、怖いことばかり想像してしまい、毎晩遅くまで寝られなくなってしまった。父親の説明によると母が病気だとか言っていたが、詳しいことがよく分からず、重い雰囲気が家族中に漂っていた。それから数週間が過ぎたある日、母親が退院するけど、前の母親と同じではないので、ショックを受けないようにと言われた。当時の私はその言葉の意味がよく分からなかったが、どうも母親の脳には大きな動脈瘤があり、破裂寸前に検査で発見されたらしい。破裂すれば命がないので即安静させられ、最悪の事態を回避するため、首に金具を入れて大動脈の流れを少しずつ止めた。当時はそれしか治療方法がなかったらしい。しかし、その結果、脳への血流が減り、目の神経が死んで、母親は一瞬にして視力の大部分を失ってしまった。たくましく元気だった母親は、手引きを必要とする弱い母親へと変わり、頼られるよりも人の力を借りなければならなくなった。母親の弱っている姿を見た私は可哀そうに思い、毎晩のように彼女のために祈るようになった。いよいよクリスマスが近づいてきた。母親の喜ぶギフトが買いたくお店に出かけたが、お金がほとんどなかったので、実際に買える物があまりない。でも、大好きな母親のために何か特別な物を買ってあげたい。その時に目にとまったのは、豪華なグラスの瓶に入っているピンク色の入浴剤だった。立派そうに見えて、お値段は100円もしない。その入浴剤を持って帰って下手にラッピングしてからもみの木の下に置き、家族でプレゼントを開けるイヴが来るのをわくわくしながら待っていた。そして、いよいよその日が来てクリスマスライトの明かりで母は私からのギフトを開けてくれた。その喜びの顔が私の一生の宝。あれから44年も経ち、色々な不自由を抱えながら一時弱って見えた母親は、ハンディと共存しながら若い時と違う形でたくましく生きてきた。彼女は今83歳。今年も子供や孫、ひ孫に囲まれながらクリスマスプレゼントを開ける。母の命こそが私たちへの最高のプレゼント!

2012 年 12 月 11 日11. 12月 2012 by JonDugan
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